お酒の失敗です。あなたの失敗じゃない。

お酒の失敗じゃない。あなたの失敗です。 社会

つい最近まで、「お酒の失敗じゃない。あなたの失敗です」というポスターが、駅に貼られていた。

お酒の失敗じゃない。あなたの失敗です

平成29年度の鉄道係員に対する暴力行為は656件。飲酒していた加害者は59%にものぼり、特に毎年12月に事件が多発しています。暴力は犯罪。酔っていたでは、決して済まされない行為です。そして、暴力STOPマーク。暴力は犯罪です。と続く。

おそらくこのポスターの目的は、客同士や、客から駅員への暴力行為を減らすこと。そのためには、加害者の59パーセントを占めている飲酒者に対し、たとえ飲酒をして、脳がマヒしていたとしても、暴力を振るってしまったら、あなたが犯罪者として裁かれてしまうことを指摘し、それを抑止力として、暴力をやめるよう訴えかけたいのだと思われる。

しかし、キャッチコピーは、「お酒の失敗じゃない。あなたの失敗です」と言う。

お酒は悪くない。悪いのはあなただと、お酒を擁護してあなたのせいにする。

暴力行為の加害者の59%が飲酒をしていたということであれば、暴力行為の59%の原因は、「あなた」ではなくて、「お酒」だ。41%はあなたが悪い。しかし、残りの59%はお酒が悪い。

12月に事件が多発するのは忘年会があるからだろう。飲酒さえなければ、暴力行為は行われなかったと考えるのが妥当だ。

誰もが知っている通り、アルコールは人間の理性を麻痺させ、人を暴力的にする作用をもった薬物だ。したがって、「お酒はあなたを暴力的にします。お酒はやめましょう」というのが正しいキャッチコピーと言える。「12月は忘年会等でアルコールを摂取する機会が増えます。アルコールは人が暴力を振るう原因になる薬物です。摂取しないよう注意。」もしくは、「酒を飲むと前科がつく可能性があります。」とすれば、よりポスターの主旨に合致してくると思う。

さて、新しくなった STOP 暴力のポスターを見てみると、

人をぶっちゃダメなんだよ。

なぜか酒の文字が消えている。59%が飲酒がらみであり、12月に多発する暴力行為に対し、飲酒問題の指摘がないというのは、59%の原因に目をつぶっているといえよう。

何のことやらわからない。何がしたいのだろうか。

あなたの断酒、応援します 無理せず我慢しない。一生続く断酒法を対話を通してお伝えします

駅や車内での暴力は無くならない。

駅や車内での暴力行為は無くならないだろう。鉄道会社も利益を追求する企業だ。飲酒運転ができない以上、飲酒する人は良いお客様。そして、鉄道広告は酒造メーカーの格好の出稿媒体。STOP暴力のポスターを貼る必要に迫られているにもかかわらず、酒に問題があるとは言えない。むしろ酒を擁護しなければいけない構造だ。何なら暴力の原因である酒を駅構内の売店や新幹線の売り子に売らせていたりするのだ。

そして、駅構内、電車内では、酒造メーカーによる多額の広告費によって、アルコールのイメージアップが図られているのだから、むしろ暴力は増える一方と言える。

飲酒を原因とした暴力犯罪がなくなる事を切に願う。暴力の加害者も被害者も、どちらも結局アルコールの被害者なのだ。アルコールの罪は深く重い。

アルコールのせいにするな、言い訳をするなと言うのではなく、しっかりとアルコールのせいにして、アルコールを断罪すべきだ。

あなたの断酒、応援します 無理せず我慢しない。一生続く断酒法を対話を通してお伝えします

コメント

タイトルとURLをコピーしました